一般的にストレスは、多い事が問題になることがよく言われますが、実は、少なすぎても問題になります。たとえば女性であれば、子供の巣立ち、男性であれば定年退職など、一般的にはストレスが減る事でうつ病になる場合がよく見られます。
つまり、ストレスは強すぎても弱すぎても人間は健康を維持できないのです。絶えず何かしていないと気が済まないタイプの人は、この適正なストレス状態を示す点線が右寄りになっているのに対し、ゆっくりと生活するのが好きな人は左寄りになっているのです。ストレスに強い人というのは、ストレスが強くても、弱くても対処できる人(この点線の幅が広い人)、つまり、「こころの柔軟性」こそがストレスに強くなるポイントといえます。